softdrinkな日々

今も胸に残る 高円寺の日々

住みたい街はたくさんある。が高円寺が良い。

 

新婚旅行で行ったミュンヘンは最高に居心地がよかった。

朝からビールと白ソーセージを食べて一日が始まる生活はきっと幸せだろう。海外に住んだことはあるがヨーロッパはない。一度は経験したい。

 

学生時代を過ごしたつくばの街もなつかしい。

社会に出てから戻る機会がなかなかないが毎日自転車で駆け抜けた大学構内の景色が今も目に浮かぶ。

今はもう知り合いもいない。それでももう一度あの空間で過ごせたらと思うこともある。

 

地元大阪も大人になって戻ってきてから家族を持つには程よい規模で子供ができたらきっと良い環境だろうと思うようになった。結局、東京以外は田舎だ。

 

だからだろうか。

あの忙しくも活気に溢れた東京で過ごした日々が一番鮮明に胸に残っている。

機会があるならばもう一度東京で唯一住んだ街、高円寺に戻りたい。

 

東京で住む街を高円寺に決めたのは勤め先へのアクセスが良いからなどではなく、ただ単に好きになった文化人たちが一度は住んで離れていく街がなぜか高円寺で興味と漠然とした愛着があったからだ。

 

東京は地方と異なり一人が全然寂しくない。

部屋の外に出れば自分と同じような人に出会ってしまう。

 

高円寺は漠然と東京にあこがれて住み始めた私みたいな人が街中に多くいて少しも寂しさを感じなかった。スーパーも安い居酒屋も多いせいか生活コストも低くおさまった。

 

職場は九段下にあったので東西線直通の総武線に乗れば朝のラッシュの時間帯でも座って通勤することができた。

 ただ、頻繁に人身事故が起きるので遅延や振り替え輸送で遠回りさせられることは多々あったがこれは東京に住んでたらどこも一緒かと思う。

 

友人の多くも中央線沿線に多くいたので、中野〜荻窪くらいまでなら終電を逃してもなお飲んで飲み疲れたら歩いて高円寺まで帰った。

 

私が住んでたアパートはたまたま定期借家だったので駅から徒歩5分程にもかかわらず5万円代で借りることができた。

電車を降りてピンサロ通りと呼ばれる通りを1番奥のコンビニに当たるまで歩きそこで右に曲がるとすぐの立地である。

前職の退職とともにそのアパートを離れることになった。

少し前に東京出張の際高円寺に寄る機会があったので昔住んでた部屋を見に行くと駐車場になっていた。

街並みも人も変わらないように見えて知らないところで変わっていくのだと気づいた。

 

変わらない街の少しの変化を感じにまた、あの街で暮らしてみたいなとたまにふと思う。

書籍化記念! SUUMOタウン特別お題キャンペーン #住みたい街、住みたかった街

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by リクルート住まいカンパニー